東村山市社協が目指す福祉のかたち

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東村山市社協が目指す福祉のかたち

歳をとっても病気や障がいを抱えても、どのような家庭に生まれ育っても、
自分らしく暮らせるまちにしたい

東村山市社会福祉協議会(東村山市社協)は地元に密着し、子どもからシニア層までの生活課題を解決する、約60年の歴史をもつ民間総合福祉団体です。私たちは地域社会を良くするために、長年の行政との連携の経験、民間団体としての柔軟性の両方の特性を活かし、制度で対応されている社会問題はもちろんのこと、制度の狭間にある問題にも、解決に向けての挑戦をし続けています。

私たちの活動は、シニア層や障がい者などを中心とした買い物や通院等の移動困難問題、子どもの貧困を含む生活困窮世帯の問題、一人暮らしの方の孤立死の発生などの孤独・孤立の問題、介護が必要な方や認知症を患っている方の生活の問題、障がい者の親なき後の問題、災害弱者の問題など、その対象は多岐にわたります。

そのため東村山市社協には、約4分に1回のペースで生活の困りごとに関する相談が寄せられ、毎年平均2.3万回を超える生活の困りごと解決のための出動を行なっています。継続して地域でサポートしている方は約5000人であり、常勤職員34名の私たちだけでは対応が困難なことも多く、ご登録いただいている約4000人のボランティアの方々と一緒に支援活動を続けています。

東村山市社協の特徴は、行政との協力体制を継続してきた公益性に加え、行政ではその特性上どうしても対応が困難な問題などに対して、民間組織として寄付金等の民間財源を活用して柔軟かつ即応性のある対応を行うことができることです。さらに、全国に先駆けて「成果志向の活動づくり」を始めており、社会課題を「解決」に導く活動を行って「効果」に繋げ、その手法を全国各地の福祉団体や約1800ヶ所ある各市町村の社協に紹介し、東村山から日本全体も良くしていく視点も持って活動しています。

数字でみる
東村山市社会福祉協議会

  • 設立から
    58

    1964年から活動を継続

  • 相談件数

    319,633

    生活に関する様々な相談

  • 支援した件数

    229,458

    問題解決のための職員の支援

  • 継続中の支援数

    4,777

    現在も社協の支援がある人の数

  • ボランティア登録数

    4,312

    活動中のボランティアの数

  • 福祉体験導入学校

    19/22

    福祉学習を行った小中学校の数

東村山市社協の支援実績

コロナによる失業・減収に対する支援

5,782

2021年12月末現在

新型コロナウイルス感染症の発生による休業や失業等により、一時的または継続的に収入が減少した方に向け実施している緊急小口資金、総合支援資金の特例貸付の支援件数

移動困難者*への移動支援の距離

18,100km

2020年度地球約半周の距離

ハンディキャブ(車いすに乗ったまま乗り降りできるリフト付きの車)による移送サービスの走行距離。

*車いす生活者や視覚障がい者、身体障がい者、体力の衰えたシニア層、難病患者など一人で外出することや共交通機関などを利用することに困難を抱えている人

視覚障がい者への外出支援

20,537

過去10年間

ガイドヘルパーによる外出の付き添いや、文書の代読・代筆等の支援を行った人数

聴覚障がい者への手話通訳支援

12,020

過去10年間

手話通訳者による、コミュニケーションの支援を行った人数

自宅での介護支援を行なった時間

10,000

1年間

要支援、要介護の認定を受けた高齢者が、住み慣れた自宅での生活を続けることが出来るようにホームヘルパーが支援を行った時間数

地域に社協はなぜ必要?
私たちの取り組みの姿勢とは

実際の事例

ビニール袋に詰まった荷物だらけの家

普段からお世話になっているボランティアさんから、近所に庭まで物があふれている家があるので心配だという話を聞きました。さっそく社協職員が訪ねてみると、古い木造の一軒家に80代の女性と数匹の猫が生活していました。家の中にはビニール袋に詰まった荷物がうず高く積み重なっており、人ひとりがやっと通れる隙間がある程度です。あちこちに猫の糞も落ちていて、職員は臭いのせいで目が痛くなってしまうほどでした。

ご本人は貯金と年金で生活が出来ていて、歩いて近くの郵便局や商店に行ってお金を下ろしたり買い物したり出来ますし、特に困ることはないと言います。部屋の中を片付けて気持ち良く生活できるようにしませんか、たまには病院で健康診断を受けてみませんか、などと勧めても、一向にその気になりません。仕方なく、社協職員は月に数回程度、訪問して様子を見ることしかできませんでした。

訪問を初めて1年経ったある日、職員が訪問するとその女性が腹痛を訴えました。受診を勧めても、万一入院になったら猫たちが心配だからと言って応じてくれません。そこで、社協職員はご協力いただけるボランティアさんを探して、入院した場合の猫の世話をお願いしました。病院の相談員にも協力を求め、事前にお医者さんにも情報が伝わるようにしました。ようやくご本人も納得して受診した結果、胆石が見つかってしばらく入院することになりました。

これをきっかけに社協職員が信頼されるようになり、入院中に部屋の荷物を片付けることも同意が得られました。家に帰った後もヘルパーや訪問看護、配食などのサービス支援が得られるように入院中に調整し、約3か月後に無事退院することが出来ました。これをきっかけにご本人とボランティアさんの交流が始まり、今では多様な方々のご協力をいただきながら、穏やかで落ち着いた生活をご自宅で楽しんでいらっしゃいます。

なお、ここに至るまでの支援活動において、東村山市社協ではご本人から対価をいただいていません。私たちが対策を行なっている「孤独・孤立」「子どもの貧困」「生活困窮」「災害」などの問題の多くは、制度の狭間にあることなどが多く、ご本人からの対価をいただけないケースがほとんどです。正直、活動を頑張れば頑張るほど、運営は苦しくなります。しかし、誰かが、ある意味「お節介」をしなければ、生活の安心を作っていくことができません。「出会った責任」を果たす福祉団体、それが東村山市社協だと認識して、活動を続けています。

東村山市社協が取り組む重点課題

  • 子どものSOS 子どものSOS

    子どもの貧困

    7人に1人の子どもが相対的貧困状態と言われ、そうした子どもは地域や社会から孤⽴し、様々な⾯で不利な状況に置かれてしまう傾向にあります。

  • 死後のトラブル 死後のトラブル

    親亡き後の問題

    身近に頼れる人がおらず、孤独死の可能性があったり、死後の手続き等に不安を抱えていたりするために、安心して最期を迎えられない方がいます。

  • 社会的孤立 社会的孤立

    移動困難者

    家族や社会とのつながりがなく、他社との接触がほとんどない状態の「社会的孤立」。孤立死や引きこもりなど社会問題を誘発する可能性も高めます。

  • 災害弱者 災害弱者

    災害

    高齢者、障がい者、外国人、妊産婦など、災害が起きた際に避難が困難だったり、災害後に生活を再建することが難しかったりする方がいます。

あなたと一緒に、街の笑顔を守りたい あなたと一緒に、街の笑顔を守りたい

あなたと一緒に、
街の笑顔を守りたい

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