親亡き後の問題

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親亡き後の問題

「親亡き後問題」とは?

自分が亡くなった後「誰が我が子の生活を支えてくれるのか」、これが障がいのある方の親が不安を抱えている「親なき後問題」です。大学の研究グループの調査によると、知的障がいのある方の親の9割以上が子どもの老後に不安を抱えています。

障がい者の子を持つ親が
不安に思うこと

  • 親に代わる子どもの支援

    自分が入院したり施設に入ったりした場合に、代わりに子どもを支援してくれる人が見つからないのではないかと心配です

  • 生活やサービスを受けるための資金

    「食費や光熱費など生活費のほか、福祉サービス利用料や医療費などの準備が追い付いていないことに不安を感じています。」

  • 住居の確保

    「今は親と一緒に暮らしていますが、自分で物件を探したり契約したりすることができないので、親の死後住まいを確保できないのではないかと心配です」

  • 財産管理

    先を見通して判断することが苦手なので、詐欺や押し売りなどにだまされたり、インターネットでお金を使いすぎたりしてしまうのではないかと心配です」

障がい者の消費者相談数

21,404

2019年度

全体の約2%が
障がい者の消費生活に関する相談

障がい者の中には判断能力が不十分な方もおり、詐欺や悪質販売のターゲットになることがあります。障がい者の消費者相談の特徴として、本人ではなく家族からの相談が多いことがあげられます。

出典:消費者庁

障がい者の未婚率

知的障がい者の画像
知的障がい者
精神障碍者の画像
精神障がい者

障がい者の未婚率は一般平均に比較して高く、知的障がい者では97%にもなります。親亡き後に同居する家族がいなくなってしまうことが、不安の要因となります。

出典:平成25年度障害者白書

東村山市における
「親亡き後問題」の現状

東村山においても、約10,000人の知的、精神、身体の障がいを抱える方が暮らしており、その中には「親亡き後」に不安を抱えている方や、実際に親族が亡くなった後生活に支障のある状態に置かれている方がいます。
社協が関わってきた中で、実際に下記のような事例がありました。

知的障がいがある
Aさんの場合
知的障がいを持つAさんの場合

Aさん(55歳)は知的障がいがあり、50歳までは両親と3人暮らしをしていましたが、父親は10年前、母親は5年前に他界されました。ご両親と一緒に暮していた時は、生活にかかる費用の支払いや手続きなどは両親が行っていましたが、ご両親が亡くなった後、管理する人がいなくなっていた状態でした。両親はAさんのために多額の財産を残していましたが、訪問してきた悪徳リフォーム業者や悪徳布団販売業者等に騙されて次々と契約をさせられ、全ての財産を失ってしまいました。悪徳業者には連絡網や共通の目印などもあり、複数の業者に狙われていたそうです。

精神障がいがある
Bさんの場合
精神障がいがあるBさんの場合

精神障がいがあるBさん(64歳)は一人暮らしをしています。父を早くに亡くし、母が時々家に来て身の回りの世話をしてくれていましたが、10年前に他界されました。その後はひきこもりがちの生活になりました。食事や掃除、洗濯などを自分で行うことが難しく、古くから付き合いのある友人に手伝ってもらうこともありました。手伝ってもらうばかりでは悪いと思い、謝礼を渡すようになってから、その友人からお金を搾取されるようになってしまい、次第に家の中は荒れていきました。足の踏み場もないゴミ屋敷になり、きちんとした食事もとれず、外出をすることもなくなってしまいました。

東村山市社協が目指す課題解決のかたち

障がい者の家族における親なき後の心配の減少

課題解決のための私たちの取り組み

親亡きあと

  • 福祉サービス総合支援事業

    認知症や知的障がい、精神障がいなどによって判断能力が不十分な方を対象に、生活や財産に関する権利擁護相談を行っています。また、必要に応じて法律相談や福祉サービスの利用支援、金銭管理サービス、書類等預かりサービスをご利用いただくことができます。
  • 成年後見制度推進事業

    判断能力が不十分になった場合に、本人に代わって財産を保護し、日常生活を送る上で必要な契約等を行うことで、本人の権利を守るのが成年後見制度です。社協では、成年後見制度の普及啓発、成年後見制度に関する相談、成年後見人等候補者の紹介、市長申立の支援、成年後見人の支援、市民後見人の養成などを行っています。

課題解決のために、
あなたができること

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東村山市社会福祉協議会は、地域の課題を解決するために日々活動しています。皆様からのご寄付によって、より充実した支援を実施することができます。ぜひ応援してください。
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