新型コロナウイルスの感染拡大がピークになっている頃、お店で接客を行っているひとり親家庭のお母さんA子さんは、仕事から戻ると急に高熱が出て、検査したところコロナに感染していました。
小学生の息子さんと二人暮らしで、お子さんは今のところ元気にしていますが、もうすでに感染しているかもしれません。自分が感染しているため、子どもを検査に連れていくことも出来ません。A子さんは経済的に厳しいこともあり、買い物は週に1回にして、残り物をうまくやりくりする生活をしていました。そのため、ちょうど冷蔵庫が底をつき始めたタイミングだったこともあり、次の日から子どもにご飯を食べさせるものがない状態でした。また、食べ物だけでなく、トイレットペーパーや洗剤などの日用品も、長い待機期間の日数を考えると足りない状態です。そのような状況の中で、数日仕事を休んで療養していたところ、生活費も苦しくなってきました。A子さんは非正規雇用であるため、休むとその分、お給料が少なくなってしまうのです。近くに頼れる親族や友人もいないため、助けてくれる人もいません。
そんなある日、A子さんから本会スタッフに相談がありました。「高熱があって、唾を飲み込むのも辛いくらい喉も痛くて、きつい状態です。家事や子どもの世話をギリギリの状態でしています。ただ、長期間仕事を休まなくてはいけなくなったため、今月暮らしていく生活費がない状態で、ご飯もなくて、もうどうしていいかわかりません。」と話され、新型コロナウイルスに感染してご自身のことも不安ななか、子どものこと、生活費のこと、様々な不安からパニックになられていました。
そこで、本会では収入減少や失業等による生活再建のための生活資金を無利子でお貸しする福祉サービスの手続きをさせていただき、さらに、寄付で集まった食糧を急いで箱に詰め、すぐにお届けさせていただきました。体調の悪いA子さんのために、なるべく調理をせずにすむものを入れさせていただき、玄関までお届けしました。玄関から離れた場所から、食糧を置いたことをご連絡すると、「本当にありがとうございました。」ととても喜んでいました。
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